MicrosoftTeamsの課題機能を授業にうまく取り入れる方法を紹介するぜ!
MicrosoftTeamsを取り入れている学校は多いと思います。
しかし、うまく授業に活用できていない先生に向けて、今日は便利な課題機能について解説していきたいと思います。
実際に授業で使用してみてうまくいったので、この記事を読んだ方はすぐにでもぜひ試してみてください。
もくじ
動物図鑑をつくろう!
僕は理科の教師なので、理科の動物の分類を習った最後に、動物図鑑をつくろう!という企画を行いました。
これは、見本として僕が作成したものです。
こんな感じで、クラス全員が一人1種類の動物をくわしく調べて、それを集めて図鑑をつくろう!という企画です。
授業の準備と流れ
枠組みの作成
記入する項目を表にして枠組みを作ります。
これを生徒は各々で編集して作成することになりますので、どんな項目を記入させたいのかしっかり決めましょう。
今思えば、「子の生まれ方」「変温動物か恒温動物か」など、学習内容に関連させたほうがよかったぜ…
こうゆう風に後悔しないようによく考えて決めてください。
記入例の作成
枠組みをつくったら、別で記入例も作成しておきましょう。
生徒がどんな感じで作ればいいかのヒントになります。
あえて生徒が選ばないであろうマイナーな動物を選ぶことをおすすめします!
Teamsで課題の配信
課題を配信したいクラスを選ぶ
Teamsを開き、「課題」「作成」「課題」の順にクリックします
課題を配信したいクラスを選ぶと、課題の設定の画面が出てきます。
課題のタイトルと作業手順を記入
まずは課題のタイトルと、生徒の作業手順を入力します。
リソースの追加
次にリソースを追加しましょう!
デバイスからアップロードを選んで、最初につくった枠組みを選びます。
追加するだけでは、受講者は編集できませんとなっていると思いますので、編集できるように変更します。
その他の設定
点数は、つける必要がないと思うのでそのままにしておきます。
割り当てるユーザーはおそらくクラス全員だと思うのでこれもそのままにしておきます。個人に割り当てたい場合は変更してください。
期限は、僕は特に設けずに長めに設定していますが、好きなように決めてください。
特定のチャネルに表示したい場合
チームが複数のチャネルに分かれていて、自分の教科のチャネルのみに課題を表示したい場合は、下の設定から変更してください。
生徒が調べたい動物を決める
クラスで図鑑をつくろう!という企画なので、調べる動物が被らないように、まずは誰が何を調べるか決めます。
生徒同士がもめることのないような方法で決めないといけないぜ。先生の腕が試される場面だぜ。
生徒が図鑑を作成
課題の配信が終わり、調べたい動物が決まればいよいよ図鑑の作成です。
作成時間は授業1時間でいけると思います。
もし終わらなかった生徒は家でやっておくようにするなどの対応でいけると思います。
動物についてネットで調べる際に、
・ウィキペディアを使わない。
・必ず2つ以上のサイトで情報を得る。
といったような縛りをつけることで、生徒の情報リテラシーをついでに鍛えられます。
ウィキペディアは難しい専門用語が多く使われているのでおすすめしません。
提出された課題をPDFにまとめる
提出された課題を確認し、見やすいように少し編集を加えてあげてからPDFに変換して、保存しておきます。
全員分集まったら、PDFを結合して1つにまとめましょう。
無料でできるウェブサイトが調べればいくつもでてきます。
ちなみに僕はiLovePDFという以下のサイトを使っています。
https://www.ilovepdf.com/ja/merge_pdf
iLovePDF
また、せっかく図鑑にするので表紙をつくってあげた方が生徒は喜ぶと思います。
こんな感じですね。
Csnvaという以下サイトを使えば無料で簡単にこんなデザインがつくれます。
https://www.canva.com/
Canva
No.1動物博士を決める
最後に、時間に余裕があれば、完成した図鑑のデータをTeamsで共有し、最もよく書けてるなという生徒を投票で決めるのもありだと思います。
プリントを配って評価を記入させるのもいいですが、僕はMicrosoftFormsのアンケート機能を利用しています。
Formsはアンケートをとるときや、小テストをつくったりするのに適しているぜ!使い方はまた別の記事で!
この授業のメリット
動物好きの生徒が輝ける
動物好きの生徒はクラスに1人はいるはずです。
そんな生徒が輝ける場をつくってあげるのも理科の教師として大きな役割の1つだと思います。
何かに特化してくわしい知識を持っているというのは、社会出ると大きな武器です。
そうゆう生徒の自己肯定感を高められる場になるかもしれません。
ICTの基礎が身につく
正直これが一番の狙いです。
ICTに関するくわしいことは以下の記事を参考にしてください。
今回の授業では生徒はWordを使った作業が必須になりますので、タイピングなどICTの基礎が自然と身につくのが大きなメリットです。
情報リテラシーの育成にもなる
今の時代を生き抜いていく上で非常に大事なことです。
- ウィキペディアはどうゆう仕組みか。
- 信頼できるウェブサイトとは
- ひとつのサイトだけの情報では不十分
こういったことを伝え、実践させることで情報リテラシーが自然と身につくというのも非常に大きなメリットです。
植物図鑑や火山図鑑に応用できる
動物図鑑だけではなく、植物図鑑や火山図鑑といった様々な分野へ応用しりようできます!
この授業のデメリット
できる子とできない子の差が激しい
タブレットを使い慣れている生徒とそうでない生徒では、作業スピードにかなりの差が出てきます。
教員がうまくフォローしながら進めるよう注意してください。
教員の手間はけっこうかかる
こればっかりは仕方ないですが、教員の手間はけっこうかかります。
特に一人一人の作成したものをチェックし、見やすいように編集するのがなかなか大変です。
最後に
教員の手間がかかるというデメリットはあるものの、ICT教育を推し進めていく中でこのような取り組みを、教員一人一人が試行錯誤することが大事なことだと思います。
これからの時代は、全員が当たり前のようにICTを使いこなせるようにならないと、日本の未来は真っ暗なままです。
日本の未来は学校教育にかかっていると僕は思っています。