教育

板書はしない!                 KP法を活用した授業実践。

中学理科の授業で、板書をやめてみました!これがなかなか上手くいっているという手応えを感じています。そこで、この方法を紹介してみようと思います!

マチョス

タブレットも活用し、生徒の主体的な取り組みも重視してるから、結構おすすめやで!

KP法とは

KP法とは、「紙芝居プレゼンテーション法」のことです。紙に字をかいたものをあらかじめ用意し、紙芝居のように順番に見せながら説明をしていくというプレゼンテーション法の一種です。

普通の紙芝居と違って、見せ終わった紙は磁石を使って黒板に貼っていくというのが特徴です。

このKP法を授業に応用したのが今回紹介する方法です。

授業の流れ

前回の授業の復習(5分)

まずは、前回の授業の復習をします。これはめちゃくちゃ大事です。正直、前回の授業なんてほとんどの生徒が忘れているので、ここで少しでも思い出してもらうことを意識しましょう。

やり方は、まず前回の授業で、黒板の写真を撮影しておいてTeamsへ共有しておきます。

そして近くの席の生徒同士で2人~4人組をつくり、その黒板写真を見ながら問題の出し合いをさせます。

授業の最初に、対話的な活動があることでクラスの空気が和むので、このあとの活動でも生徒が積極的に参加しやすくなり、非常に効果的だと感じています。

本時の内容をKP法で説明(10分)

ここで準備しておいた紙芝居の出番ですね。

紙芝居を順番に「見せる→貼り付ける」を繰り返しながら、その日の内容を説明していきます。

この時間はノート等とらなくていいので、『しっかり聞く』ということに専念させます。

もちろん、演示実験をしたり、パワポで図・動画を見せたり、発問を取り入れたりは、自由に組み合わせられます。

マチョス

説明はできるだけ10分以内がええで!生徒はすぐ飽きてまうからな!

本時の内容を整理(5分)

先程教師が説明した本時の内容を、復習の時同様、2~4人組で問題を出し合うという形式で落とし込む作戦です。

授業の中盤でもう一度、対話的な活動があることで、眠たい生徒の目覚ましにもなるし、クラス全体的に一度リフレッシュされるので、非常に効果的に感じています。

授業プリント(7分)

僕は(  )の穴埋め形式の授業プリントを用意しています。

黒板の写真がメモ代わり。授業プリントがノート代わりみたいなイメージです。

習ったことをすぐに整理できるという意味でもここでプリントの穴埋めは効果的です。

理科が得意な生徒は何も見ずにかけるし、苦手な生徒も黒板を見ながら書けるので5分ぐらいでいけると思います。

マチョス

このとき必ず机間巡視をして、苦手な生徒へのフォローを忘れたあかんで!

問題を解く(10分)

最後に今日のまとめとして、問題集の問題を解きます。いざ実践!

このときも必ず机間巡視をして、苦手な生徒へのフォローを忘れたあかんで!

早く解き終わった生徒には、他の生徒に教えに行かせるのもありだと思います!

問題の解説(7分)

最後に答え合わせ・解説です。

生徒を当ててもいいし、問題によっては生徒に解説させるのもありだと思います。

理科が好き・得意な生徒が輝ける場所をつくってあげることは理科教師として大切なことだと思います。

マチョス

解説も生徒の集中力は長続きせーへんから、できるだけ短くやで!

KP法のメリット

大幅な時間削減

元々、この方法を使おうと思った目的がこれでした。板書の時間を削減することで、問題を解く時間を多くできたり、対話的な活動を増やすことができたので、非常に大きなメリットだと思います。

復習がしやすい

黒板1枚に、その日の授業内容を収めるようにしているので、黒板写真1枚で簡単に復習ができます。

また、問題の出し合いにすることで、人に教える機会が生まれ、知識の定着がしやすいです

理科が苦手な生徒へのフォローがしやすい

KP法で、説明の時間を大幅に削減できるため、生徒同士の対話的な活動や問題を解くことに時間を使えます。

つまり、机間巡視を多く行うことができ、生徒のレベルの把握もしやすいし、理科が苦手な生徒への細かい声かけもできます。

KP法のデメリット

準備が大変

授業を行う上でのデメリットはないんですが、唯一のデメリットが準備が大変です。笑

紙芝居、プリント、パワポと準備物が多いですが、一年頑張ればあとは使い回せます!頑張りましょう笑(自分に言い聞かせてる)

メリットとデメリットについてはこちらの記事も参考にしてみてください!

kp法のメリットとデメリット1年以上ほぼ毎授業でkp法を実践してきた僕だからこそ伝えられるkp法のメリットとデメリットについて紹介します!kp法を試してみたいと思っている人の参考になれば嬉しいです...

KP法に必要な準備物

  • 厚紙(a3)
  • マジックペン
  • マグネット

厚紙(a3)

なるべく大きいほうがいいのでa3がおすすめです。紙は画用紙でもいけますが、繰り返し使うなら厚紙がおすすめです。

マジックペン

ペンはとにかく見やすくするために太字であれば水性でも油性でもどちらでもいいです。個人的にはマッキーが一番書きやすかったのでおすすめです。

マグネット

ネオジム磁石一択です。ピン型なら小さくて目立たないし強力なので最強です!Amazonで意外と安く買えるのでおすすめです。

ABOUT ME
マチョス
趣味は筋トレと料理。20代既婚の普通の教師です。一般人的目線で、自分の体験を元に、ジャンル問わず、これは人に勧められると感じたことやものを紹介しています。